外部指導者(コーチ)について

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外部指導者(コーチ)について

北海道中学校体育大会における外部指導者(コーチ)について

基本的な考え方

現在、部活動は生涯にわたってスポーツに親しむ能力や態度を育て、健康の増進や体力の向上を図り、生徒の自発的・自主的な活動を育成することを目的とし、学校教育活動の一環として行われている。
北海道中学校体育連盟はその趣旨を踏まえ、現状の生徒数や指導教員の減少に対応するため、北海道中学校体育大会に外部指導者(コーチ)のベンチ入りを認める。ただし、勝利至上主義的な考えに立った外部指導者(コーチ)の導入は図るべきでないと考える。
学校長は学校の実情を十分踏まえて、適任と認めた者と契約する。

外部指導者(コーチ)の条件

1.外部指導者(コーチ)とは、中学校の校長・教員・部活動指導員以外の者とする。

2.学校教育活動をよく理解し、その点を校長が認めた成人とする。(4 月 1 日現在で 20 歳を超えていること)

3.当該学校の教育活動の範囲内での指導が可能な者、もしくは日常の指導が定期的に十分に行える者とする。

4.外部指導者(コーチ)の全道大会におけるベンチ入りについては各種目の大会要項に従う。

外部指導者(コーチ)の立場

1.部活動の運営においては、必ず当該学校の校長・教員・部活動指導員を配置し、外部指導者が単独で運営することはできない。また、その責任者は当該学校の校長・教員・部活動指導員とする。

2.大会の引率や校地外での活動における引率はあくまでも当該学校の校長・教員・部活動指導員とし、外部指導者のみで行うことはできない。ただし、外部指導者の引率が認められている札幌市については、その限りではない。

3.中体連会議、監督会議の出席はできない。ただし、外部指導者の監督業務の遂行が認められている札幌市については、その限りではない。

4.競技中のベンチ内における行為については競技規則に従う。また、種目ごとの「外部指導者(コーチ)の押さえと権限」の範囲で指導を行う。

各中体連(各中学校)として考慮すべき事項

1.外部指導者の任期は原則として1年とし、契約に関しては書面で行うのが望ましい。

2.外部指導者に対する報酬については、当該学校で措置する。

3.外部指導者に対する安全対策としては、スポーツ傷害保険の加入を義務付ける。ただし、その費用については当該学校、または本人の負担とする。

外部指導者(コーチ)の登録

1.地区の実態を把握するために登録制とする。各地区中体連の登録を6月上旬ぐらいまでに終え、6月末までに期日厳守で道中体連事務局に報告する。ただし、冬季種目については 11 月末までを期限とする。

2.上記期限を過ぎての追加登録は認めない。ただし※申請内容の変更手続きについては、当該学校→地区中体連事務局→道中体連事務局へ所定の用紙をもって変更申請をする。また、主に学校外で指導する者(B登録)の上記期限を過ぎての登録校の追加については、選手の競技中における安全面の確保及びパフォーマンスの保障を考慮し、個人競技に限り認める。

3.外部指導者(コーチ)を主に学校内で指導する者(A登録)、主に学校外で指導する者(B登録)に分けて登録する。なお、B登録者は複数校登録を可とするが、団体種目及び団体戦の複数校のベンチ入りは不可とする。

手続きについて

外部指導者(コーチ)を登録する場合は、当該校から所属する地区中体連に対し、地区中体連が定めている様式で報告してください。なお、地区中体連への登録期限については、地区中体連で期日を定めておりますので、御確認をお願いいたします。

北海道中学校体育大会における外部指導者(コーチ)の押さえと権限(令和5年度)

陸上競技

・外部コーチには競技その他にかかわる一切の権限を認めていない。
ただし、外部指導者の引率・監督が認められている札幌市については、この限りではない。

※令和5年変更あり

水泳

・大会時に発行される証明書(AD)を所持し、確認できる者とする。

・公開練習中のみアリーナで指導を行うことができる。

・競技中はアリーナ外での指導とする。プールサイドでの指導はできない。

・引率・監督と認められている外部指導者(札幌市)以外は監督会議への出席はできない。また、大会運営並びに競技に関わる抗議も一切できない。

※令和5年変更あり

バスケットボール

(1) ベンチ入りについて

①外部指導者は、コーチ・アシスタントコーチのいずれかで登録する。また、外部指導者がチームで指揮を執る場合は、コーチとして登録すること。ただし、外部指導者にはチームを引率・監督する権限はないので、出場校の校長・教員・部活動指導員が必ずベンチに入ることとする。ただし、外部指導者の引率及び監督業務の遂行が認められている札幌市は、その限りではない。

②外部指導者は、出場校の校長が認めた者とし、北海道中学校体育連盟に登録された者とする。ただし、当該校以外の中学校教職員は、外部指導者にはなれない。また、同一人が複数校の外部指導者にはなれない。

③外部指導者は、引率責任者(※札幌市は登録可能)、マネージャーとして登録できない。

(2) 外部指導者の権限について

①外部指導者がスコアシートへサインした場合は、その試合を采配できる。

②代表者会議には、外部指導者は参加することができない(※札幌市は参加可能)。

※令和5年変更あり

サッカー

・ベンチには、監督、引率者、コーチの3名が入ることができる。したがって、外部指導者(コーチ)は登録された者のうち1名のみがベンチに入ることができる。

・監督会議には出席できない。ただし、外部指導者の引率・監督が認められている札幌市については、この限りではない。

・その他は、監督会議上で確認する。

ハンドボール

・外部指導者は「チーム責任者」になることができない。そのため、監督者会議への出席やスコアシートへのサインは認められない。ただし、外部指導者の引率・監督が認められている札幌市については、この限りではない。

・試合中は、選手への指示をすることや、ケガをした選手への応急処置は認められる。

※令和5年変更あり

軟式野球

・背番号(29番または28番)のついたチームのユニフォームを着用し、サインを出すなど、ベンチ内で選手への指示を出すことができる。しかし、次のことを確認事項とするが、外部指導者の引率・監督が認められている札幌市については、この限りではない。

➀監督会議に出席できない。

➁審判への疑義の申し出をしてはいけない。

➂試合中にベンチからグランドに出て指導等を行ってはいけない。

➃監督に許されていない事を行ってはいけない。

※令和5年変更あり

体操競技・新体操

・外部指導者は、生徒の安全確保の面から、各種目における補助活動を行う。

・監督会議への出席は認めない。ただし、外部指導者の監督が認められている札幌市は、その限りではない。

※服装面においては、コーチとしてふさわしいものとし、ハーフパンツ(綿)、サンダル等は認めない。

※令和5年変更あり

バレーボール

(1) ベンチ入りについて

・要項、ルールにある通りベンチに入ることができる。又、試合直前の公式練習での実技指導も可能である。

(2) コーチ権限について

・監督に事故があった時など不在の時には、ゲームキャプテンの申し出により、その代行を行うことができる。

・監督会議への出席やゲーム中の異議申し立てはできない。ただし、外部指導者の引率・監督が認められている札幌市については、この限りではない。

・他はルール通りの規定で実施する。

※令和5年変更あり

ソフトテニス

・ベンチには監督とともに入ることができる。

・外部指導者(コーチ)はチェンジサイズ(コートが入れかわるとき)とファイナルゲームに入る前の1分間のインターバル(休憩及びコーチを受ける時間)における選手へのコーチを行うことができる。

・監督会議へは、監督のみが出席する。

・団体戦において、アンパイヤー(審判)に対する質問ができるのは監督のみであり、外部指導者(コーチ)はできない(個人戦は一切不可)。

・外部指導者の監督が認められている札幌市は、その限りではない。

※令和5年変更あり

卓球

(1) ベンチ入りについて

・団体戦、個人戦ともに可とする。但し、団体戦については単独では入れない。監督(教員)またはコーチ(教員)と一緒にベンチに入る。※名称をアドバイザーという。

(2) コーチ権限について

・アドバイスは可、ただし抗議権はない(団体戦については監督またはコーチ、個人戦については選手本人のみ可)。ただし、外部指導者の監督が認められている札幌市は、その限りではない。

※令和5年変更あり

バドミントン

・外部指導者(コーチ)は、団体戦・個人戦ともにベンチに入りすることができる。

・団体戦・個人戦のベンチ入りについては、監督の他にマネージャー※又は外部指導者(コーチ)のどちらか1名がベンチ入りできる。(※マネージャーは、当該学校の校長・教員又は生徒である。)

なお、それに伴い、事前に外部指導者(コーチ)の登録を済ませることと、マナー等を守ってベンチ入りすることを遵守すること。

ソフトボール

・コーチは、事前に登録された1名のみベンチ入りができる。

・コーチは、試合前のノック、試合中の作戦や技術の指導ができる(声を出してもサインを出してもよい)。ただし、選手交代の通告・抗議・タイムなどを行うことはできない。

・コーチは、試合中にベンチから出ることはできない(タイムのときなども同様である)。

・監督の代理で監督・主将会議に出席できない。

・服装はユニフォームを着用し、ユニフォームナンバー(背番・胸番号)31または32をつける。

※令和5年変更あり

柔道

・外部指導者(コーチ)の資格を正しく確認し、トラブルを防止するため、外部指導者(コーチ)確認書(校長承認書)を参加申込書と一緒に実行委員会へ提出する。

・大会期間中の外部指導者(コーチ)は会場への入場及びコーチ席への着席を認めるが監督の代理はできない。監督会議には出席できない。ただし、外部指導者の引率及び監督業務の遂行が認められている札幌市は、その限りではない。コーチは審判員に準じた服装をすること。

※令和5年変更あり

剣道

・現在は、試合中における監督からの指示やサインは規則上禁止されており、応援も選手、監督含め拍手のみとなっている。従って、コーチ(外部指導者)のアドバイスや指示は不必要なので、コーチ(外部指導者)のベンチ入りは認めていません。ただし、外部指導者の監督が認められている札幌市は、その限りではない。

・正式な登録を受けているコーチ(外部指導者)は大会期間中、事務局が用意するコーチとわかるリボンをつけ、試合会場(試合時の選手・監督席を除く)及び練習会場に入場でき、試合の前後及び練習時に選手に対してアドバイスのできる体制を作っている。

※令和5年変更あり

相撲

・監督会議への出席は認めない。ただし、外部指導者の引率・監督が認められている札幌市は、その限りではない。

・監督のかわりに選手と一緒に土俵溜に入ることができる。ただし、選手変更等の手続きを監督のかわりに行うことは認めない。ただし、外部指導者の監督が認められている札幌市は、その限りではない。

※令和5年変更あり

スキー

アルペン
指定された時間内で出場選手・監督と同様にインスペクション(下見)を行える。
クロスカントリー
監督と同様にスタートエリア内に入ることができる。
ジャンプ
コーチボックスに入って出場選手に指示できる。
全種目共通
レースに対する異議申し立てができるのは監督のみとする。

スケート

スピードスケート
代表者会議には監督教員もしくは登録外部指導者(コーチ)が出席できる。ただし、登録外部指導者は質問や発言はできない。ただし、外部指導者の引率・監督が認められている札幌市については、この限りではない。
競技中はルールに従ってコーチングを行うことができる。
フィギュアスケート
選手会には監督・選手が参加。監督会議は行わない。ベンチ内に入って指導してよい。

※令和5年変更あり

アイスホッケー

・コーチ(外部コーチを含む)は大会規則で制限されている人数の範囲内で、監督及び選手同様にベンチ入りできる。権限については試合中、監督やマネージャーと同様に、選手に対して指示などができる。